1. ラーメン屋の売上げとロジカルシンキング
ロジカルシンキングの一つ、フェルミ推定を用いて具体的なラーメン屋の売上げを見てみましょう。売上げを考える上で重要な要素を分解し、それぞれについて考えます。
- 時間帯:平日と週末、ランチと夜、それぞれの時間帯によって客数や売上げは大きく変わります。ランチタイムは回転率が高く、客単価は低めになることが予想されます。
- 営業日数:週に何日営業しているのか、年間で何日営業しているのかも大切です。休日が多いほど売上げは少なくなります。
- 販売価格と原価:650円のラーメンの原価はどのくらいか。原価が高ければ高いほど、利益は減少します。
- 経費:家賃、電気代、水道代などの固定費や、材料費などの変動費も考える必要があります。
これらの要素を組み合わせて、具体的な売上げや利益を見積もることがフェルミ推定の一環です。
2. ビジネスにおけるロジカルシンキング
ビジネスを進める上で、自分の行動に対して論理的な根拠を持つことが重要です。「なぜこの場所に店を出したのか?」といった疑問に対して、しっかりとした理由を持つことで、ビジネスの成功確率は大きく上がります。
また、自分の見える範囲だけで判断するのではなく、自分の視野を疑い、事実に基づいて考えることが重要です。これはコペルニクスの地動説のように、自己中心的な視点から脱することが求められます。
3. ドラマチック思考との戦い
私たち人間は、物事をドラマチックに考えがちです。例えば「世界で予防接種を受けられていない子どもたちは何%いるか?」という問いに対し、実際の20%よりも高い数字を想像する傾向にあります。これは自然な反応で、物事を劇的に捉えることで情報を記憶しやすくするからです。
しかし、ビジネスや問題解決においては、正確な情報と冷静な分析が必要です。感情的な反応やドラマチックな解釈から離れ、データを基に論理的に考えることが求められます。
4. メディアの罠
メディアが報道する内容は、全てが事実とは限りません。ある一部の情報だけを大きく取り上げ、視聴者の感情を揺さぶることで視聴率を上げようとします。しかし、それが全ての事実を網羅しているわけではありません。
そのため、自分で情報を調べ、多角的に考えることが重要です。さらに、世界を二分する「分断思考」や、悪いことにばかり目を向ける「ネガティブ思考」も捨てるべきです。
5. ロジカルシンキングの本質
ロジカルシンキングの本質は、「自分の感情や感覚を定量化し、それを根拠に行動する」ことです。これは、ビジネスだけでなく、日常生活においても非常に重要なスキルです。
結論として、何かを行う上での技術やスキルだけではなく、倫理的な思考スキルも必要です。なぜなら、掛け算の法則で考えると、スキルがあっても倫理思考スキルがなければ、その結果は無意味になってしまうからです。これがロジカルシンキングを身につけ、日々の生活やビジネスに活用する理由なのです。
6. アクションプラン
- 具体的な状況を想定してフェルミ推定を試してみましょう。 例えば、自分がラーメン屋を開いたとしたら、売上はどの程度になるのか推定してみます。この時、考慮する要素は時間帯、営業日数、販売価格と原価、経費などです。
- 「なぜ?」と自問自答することを習慣づけましょう。 自分が何かを決定する時、その理由が論理的に納得できるものであるか常に問い続けます。
- 情報に対して素直に反応するのではなく、自分で考えてみましょう。 メディアが報じる情報が全て真実であるとは限らないことを念頭に置き、情報を自分自身で調べ、分析することが重要です。
- 感情や感覚を定量化することを意識しましょう。 「その商品が好き」という感覚があるとき、その感覚をどう定量化できるか考えてみましょう。
- 倫理的な思考スキルの習得を目指しましょう。 技術やスキルだけでなく、倫理的な思考も重要であることを理解し、そのスキルの習得を目指します。
感想
フェルミ推定って答えがなくて難しいですね。
いきなり考えてみろってなった時、何から考えてみればいいかわからなかった。
論理的思考力ってすごいしわかりやすい説明をするためにもロジックって重要ですね。
これを鍛えるってなるとなかなか骨が折れると思うけど、起業について考えていくと役に立つ考え方かもしれない。
メディアの力ってすごくて、特に根拠を示さなくても人々に影響を与えることができている。
ある種写している画像が根拠にもなり得ているのかもしれないけど、やっぱり数値的なデータにもとづく根拠をして推定してみないと事実には辿り着けないんですね。
概要を掴む意味ではメディアは大事だけど、内容は疑うべきなんですね。
分断思考についてはなんとなく消せる気がするけど、ネガティブ思考ってどうにも影響を受けやすいですね。
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